1. トップページ >
  2. 耐震工事で失敗しないために >
  3. こんな家は地震に弱い

こんな家は地震に弱い

阪神・淡路大震災では、多くの方々が家の倒壊が原因で亡くなっています。神戸市内で震災で亡くなった方の92%が建物倒壊による圧死、残り8%の方々は建物の下敷きになり、倒壊後の火災で逃げられず亡くなったとの調査報告があります。

新建築基準法施行(昭和56年5月)以前に建てられた家屋は旧耐震基準であるため、震度6強の揺れに耐える設計とはなっていません。

特に、壁が少なかったり、開口部が多かったり、屋根が重かったりといった特徴のある家屋は、地震の揺れに弱いと言われています。昭和56年6月以降に建てられた家屋であっても、経年劣化に加え、増改築による耐震性の低下も考えられます。


こんな家は地震に弱いです


  • 弱い家-1:昭和56年(1981年)以前に建てられた家
  • 弱い家-2:凸凹の多い家。1階が車庫になっている家
  • 弱い家-3:地盤が弱い、基礎が鉄筋コンクリートで作られていない家
  • 弱い家-4:バランスよく壁が配置されていない家
  • 弱い家-5:開口部や窓が多く、壁が少ない家
  • 弱い家-6:シロアリの被害や、柱の腐食・劣化がある家

地震に弱い家

いつ来るかわからない地震に備えて、ご自宅をチェックしましょう


【チェック@】 建築時期はいつ?

建築基準法が大きく改正されたのは昭和56年(1981年)。それ以前の建物は要注意!

▼「阪神・淡路大震災における建築年別 住宅の被害状況」建築震災調査委員会
「阪神・淡路大震災における建築年別 住宅の被害状況」建築震災調査委員会

ポイント

住まいは原則として、新しいほど耐震性が高いと考えられます。大地震があると、そのたびに建築基準法の耐震基準が厳しく改正されるからです。特に1971年の基礎の布基礎化、1981年の必要な壁の量や軸組みの強化によって耐震性が大幅に上がりました。阪神・淡路大震災では、1981年以前に建てられた住宅は大きな被害を受けています。

【チェックA】 建物の形は?

シンプルな箱型が地震に強く、複雑な形の家や1階が駐車場の家は要注意!

建物の形

ポイント

正方形や、正方形に近い長方形が地震に強い家の形です。家を囲む6つの面が一体となって地震のエネルギーが平均して伝わり、面全体で支えるからです。
逆に、L字型やコの字型など複雑な形の家は、凹んだ角部分にエネルギーが集中し、建物にゆがみやねじれが生じやすくなります。1階が駐車場、2階が建物の左右どちらかに片寄っている、平屋建てに2階を増築したという場合も、揺れに弱いとされています。
ただし、そのような家でも、壁の量を増やしたり梁や柱を補強すれば、地震に強くすることはできます。

【チェックB】 地盤・基礎は強いか?

建物だけでなく地盤・基礎も重要。硬い地盤に鉄筋コンクリートの基礎が強い!

地盤・基礎

ポイント

地盤が弱い場所ほど、地面も上に建つ建物も大きく揺れます。特に、海、川、池、沼、水田、畑を埋め立てた土地は、地盤が弱い場合が多くあります。山の斜面を削って土砂を埋め戻した造成地も、地盤が弱くなります。
ご自宅が昔どんな場所だったか、図書館で昔の地図を見るとわかります。
基礎も建物を支える重要な部分です。鉄筋コンクリートなら強いですが、無筋だと弱くなり、玉石や石積、ブロックだとさらに弱くなります。

【チェックC】 壁の配置はバランスが良いか?

全方向が同程度の割合の家が強く、壁のバランスが悪いと揺れが大きくなる!

 壁の配置バランス

ポイント

柱と壁で家を支える木造在来工法の建物は、壁がバランス良く配置されていると地震の揺れに強くなります。建物の1階を中心から見て、各方向に同じくらいの割合で壁が配置されているかどうか見てみてください。四隅に壁がある家は耐震性が高いと言えます。北側に壁が多く内部も細かく仕切られており、南側は全面が窓で大空間の部屋がある場合は弱くなります。 ただし、壁が少ない場合は、少ない壁を強くすることで全体のバランスをとることもできます。

【チェックD】 壁の量は十分か?

壁が多いほど地震に強くなる。壁が少ないのは要注意!

壁の量

ポイント

建物は、壁の量が多ければ多いほど地震に強くなります。
昭和56年(1981年)の新耐震設計基準でも、必要とされる壁の量が改訂され、耐震性が大幅に上がりました。これも壁の配置と同様で、筋交いを入れたり、耐震金物や構造用合板を使ったりすることで、強くすることが可能です。

【チェックE】 痛み具合はどうか?

基礎や土台、柱や壁の腐朽は油断大敵。屋根から床下まで総点検を!

痛み具合

ポイント

いくら新築時に地震に強く作った家であっても、時間が経って老朽化し、構造上重要な部分が劣化すれば、耐震性は下がります。
基礎や土台、特に老朽化しやすい浴室やキッチン、玄関まわりの基礎や土台が崩れていないか、羽アリがいないかなど、床下を確認してみてください。柱が傾いていたり、扉の開け閉めがしにくくなっていないか、屋根や軒先の線が波打っていないかも重要なチェックポイントです。床が傾いていたり、たわんでいたりする場合も腐朽が進んでいる可能性が高く、対策が必要です。
  • 耐震工事で失敗しないために
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

耐震リフォーム見積りナビは、ご相談からサイトの利用、現地調査を受けるまですべて無料です。調査報告・耐震工事のご提案を受けた後も、弊社が仲介役となりますので、しつこい営業を受ける心配もありません。

メールでの無料見積依頼はこちら

お問い合わせはお電話からでも承ります。携帯電話からでも可能です。

あなたとあなたのご家族が、安心して住める快適な家を手に入れてくださることを願っております。

ページ上へ戻る